最近の不動産市場

2008年はまさに"不動産業界”にとっては「悪夢」だったとしか言いようがない一年だった。そして、2009年の2月までは........

NZの代表的な産業のひとつでもある”不動産市場”!これは海外からの投機的なお金が入ってくるこの国の"基幹産業”とも呼べる。90年代終わりに始まった"語学学校”建設ラッシュ!これも、この国の"基幹産業”の1つだった。留学生が持ってくる「外貨」はこの国の経済を潤し、同時にその留学生を受け入れるべく「Cityアパートメント」は活況を呈していたのですが、残念ながら「SAARS」を皮切りに、(「テロ」はこの国とはほぼ無関係)KIWIドル高、原油高、そして「リーマンショック」による"世界同時不況”と続き、「豚インフルエンザ」と留学生どころか旅行者も減る一方で、この国の経済の柱であった"外貨”を稼ぐ産業は衰退してきています。

弱小の語学学校は閉鎖を余儀なくされ、金利の低下による"外貨預金”の魅力(欧米、日本諸国に比べればまだまだ金利は高いですが)は薄れ、Cityアパートは空室が目立ち、建設過多(供給過多)状態。投資家は"売り”を進めていますが、"買い手”が付いて来ない。そんな状況です。

OPEN HOME

但し!今年の3月から"一般の住宅市場”は活況を呈してきています!!
これは、従来国内の需要が"旺盛”な市場ですので、海外の投資家や留学生とは関係が薄い、いわゆる「本来のKIWI社会の基幹産業」ですから、3月から今月にかけて「販売好調」で国内でも(もちろん投資家の間でも)Hotな話題になっています。

KIWIはもともと日本人とは異なり"家を転売して、一生を過ごしていきます!”。つまり、「投機的」でもあり「ライフスタイル」的でもあります。
年を取ったら、大きい家から小さい家に移り住む!とか、子供の成長に合わせて(学校の選択)移り住んでいく!とか、少し貯金があったらそれを頭金にして家を買っとこう!って発想が"文化”として根強く残っています。

この”発想”が、「不動産王」を作り出してきているのです。
若い人でも不動産の購入には"意欲的”で、毎週のように”OPEN HOME"の看板をあちらこちらで見かけます。特に毎週木曜日に出される「Property Press]なる無料の「住宅販売情報誌」が週を追う毎に"厚く"(熱く?)なって来ている今日この頃。
オークションの成立率も時には90%を超え、売り手の満足度が伺えます。つまり、思ったより"高く”売れる「市場」になりつつある事が伺えます。

もちろん、昔のように(日本もバブル期はそうだった)何でも売れる時代は終わりました。「高く」売れる為には、”理由”つまり「セールスポイント」が必要不可欠なのです。それは、「改装状態」、「単に地域」、そして「将来性」など様々なファクターがあるのです。

今、市場が動いています!
投資するには、面白い時期だと思います。と同時に、吟味する事の大切さを加えておきます。

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