CITY?それとも郊外?

最近オークランド市内のいわゆるCITYへの日本食レストランの出店が相次いでいる。これも「人口密集」を考えると「当然」の結果かもしれない。
飲食店!そうなんです。「飲む」と「食べる」を考えると、当然そのエリアの総人口の比率(例えば1%でも取り込むことが出来れば上出来)が勝負の分かれ目なんですよね。

人口100万人の都市で1%って考えではなく、当然エリア人口なので「昼間人口」と「夜間人口」はもちろん違います。特に、住宅地に「店」を構えると、昼間人口はメッキリ減ります。そんなところで「昼」を勝負するCafeをやっても、勝ち目はありません。でも、あれば「入るかも?」みたいな「皮算用」で多くの人が失敗しているのがいい例です。

CITYはこの「昼間」はもちろんの事、過去5年のマンション(こちらではアパートと呼びますが)の建設ラッシュで「夜間」人口も一気に増えました。
ですから、朝から夜まで戦える「一等地」として、「競争」と「家賃」は高くても、それなりの「入り」がある(全てではないので、潰れる店も多い)のが現状です。東京となんら変わりありません。しかも、お店のリース料も大体50?くらいでも月$5000以上くらいします($=¥65で考えれば¥32万5千?安いですか?いやいや、下手すれば$10000つまり¥65万くらいですよ。)それなりに売上げはあるでしょう。

それでは、郊外は?もちろん、郊外といっても「場所」によります。
レストランなら「郊外」でも経営が成り立ってる店も多いです。でも、客単価で$30で、一日50人つまり$1500では、経営は厳しいでしょう。
家賃もそんなに安くはありませんし、仮に100?で$5000月だとして、人件費やコストで約50〜55%かかるとしたら、家賃を10%に抑えようとしたら月の売上げは$50000。つまり、一日$1670を売り上げなければ「利益」は出ないでしょう。

こんな事を考えると、やはりCITYなんでしょうかね?日本の郊外の居酒屋で一日¥10万ってそんなに難しくない?!実際は「難しい」ですよね。
もちろん、「原価率」を切り詰め、「人件費」をいかに削るか、そして「集客率」と「客単価」を如何に上げるかを「経営者」は常に考えて「利益」を追求していくのが「経営」ですもんね。

最後に、「CITY」か「郊外」か?それは、数字でいったら「CITY」なんでしょうが、「人口密集率」という統計学的な結果を加味しつつ、やはりお店を開くという「夢」をも大切にはしていきたいですね。ただし、「夢」だけでは「メシ」が食えない!という現実がちらつきますが。


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