コーヒー品種の追求!パカマラ、マラカツーラ、マラゴジッペ

コーヒーを追求して来て早15年以上の月日が流れました。
時代はもちろんファーストウェーブの終盤から現在サードウェーブへと変わり、コーヒーという存在が大きく変化して来ている時代と共に生きています。
20代前半でマンデリンというスーパーで見つけたパッケージに始まり、今は品種や農園、農法や精製方法まで追求している自分、そしてそれを求める消費者!素晴らしく奥深い「農産物」になりました。

サスティナビリティそしてトレーサビリティ

農業というのは僕らの世代の日本では、脚光を浴びる事なく、ほとんど輸入品に頼って生活して来てしまったジェネレーションのモノには難しい〜!とか、辛い〜!という印象を持たれがちですよね。正に今までのコーヒー農家もその状況であり、今でもそれに苦しんでいる農家は沢山いるという状況を見逃してはいけないのですが、最近トップクラスのコーヒー農園に至っては、かなりの成功、そしてビジネスとして潤っているという話を聞くと嬉しくなります。
僕は農業の経験はありませんが、NZに居た時に酪農家が多いのですが、かなりの大農場経営で潤っている(別にボロ儲けしていると言う事ではなく、ビジネスとして成功、成り立っているという意味です)状況を見てきました。
コーヒー農園もパナマのエスメラルダ農園、グァテマラのエルインヘルト農園等の有名農園では、その栽培種である“ゲイシャ種“や"パカマラ種"のオークションが農園単独で開催され、世界のバイヤーが集結して、カッピングを行い、公式ジャッジの元で毎年順位付けされ、インターネットオークションで年一回熱い売買がされている現実があります。それ以外でも現在中米中心ですが、約10カ国でカップ・オブ・エクセレンス(COE)が開催されて、このコンテストの入賞次第ではかなりブランド力を付けることが出来、翌年以降の農業経営にも大きく寄与して行く事が事業者、農協等組合員達の士気の高揚と生活向上に繋がっていく大切なイベント、ビックビジネス・チャンスとなっています。

ビジネスとはこうあるべきだと思いますし、以前見たドキュメンタリー映画「美味しいコーヒーの真実」のような真実があってはならないのです。

最近、従来通り農園にこだわっているが故、更に品種への探求を進めています。
それを伝えるべく講座やカッピングも行っています。
素晴らしいモノ、新しい味を伝えるのが僕らの使命ですから…

お気に入りはブラジルでブルボン種が突然変異して出来たマラゴジッペという大粒のコーヒー豆。ジューシーでメローな甘みを持つこの種は、浅く焼くと軽いトロピカルなフルティー差を持ち、深く焼くとチョコレート系の濃厚な甘みと苦さを演出してくれます。



大粒ゆえの生産量の低さで、メジャーにはなり切れていませんが、その生産性アップと"味"の進化を狙った新種の(先述した)パカマラ<パカスとマラゴジッペの交配種 >



やマラカツーラ<カツーラ種のカツアイとマラゴジッペの交配種 >が見逃せません!



パカマラはエルサルバドルで作成され、世に生み出されました。話によると日本人でコーヒーハンターとして有名な川島氏がその生い立ちに深く関わっている事も有名な話です。このパカマラ種は現在COEの上位を占める品種に成長し、主にエルサルバドル、ニカラグア、ホンジュラスやグァテマラで生産されて評価を得ています。もう一つのマラカツーラは、主にニカラグア中心で、パカマラより軽くフルーティーな印象を感じます。こちらも今年のニカラグアのCOEでは幅広く受賞していました。

更にもう一つ、注目したいのは、ジャバニカという種です。(これもニカラグアなのですが)
香ばしさがあるゲイシャ種のような印象です。こちらもジャワやはりこれもニカラグアですが、島で栽培されるJava種をニカラグアですが7年の歳月を掛けてアラビカのJava種の栽培に成功した特徴のある品種です。



コーヒー豆、特に生豆を見ると違いに驚きます。
是非、興味のある方は店頭までお越し下さい!

そこで「豆の魅力」に取り憑かれることでしょう。

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